SBT取組状況

姫路ハウスサービス株式会社(以下、当社)は、
パリ協定の「気温上昇を1.5℃以内に抑える」目標に整合した温室効果ガス削減計画を策定し、2025年9月にSBT(Science Based Targets)中小企業版認証を取得しました。

認証内容は以下の通りです。
「Himeji House Service Co., Ltd. は、2024年度を基準年として、2034年度までにScope1およびScope2のGHG排出量を58.8%削減し、Scope3についても計測・削減に取り組むことを約束します。」
※本証書は、SBTiが当社の排出削減目標を審査・承認したことを示す正式な認定文書です。
- SBT認証とは
- SBT(Science Based Targets)認証とは、パリ協定に整合した科学的根拠に基づき、企業の温室効果ガス削減目標が適切であると国際的に認証する制度です。第三者機関であるSBTi(Science Based Targets initiative)が審査を行い、企業の脱炭素経営を促進します。パリ協定の「気温上昇を1.5℃以内に抑える」目標に沿い、事業活動(スコープ1・2)からサプライチェーン全体(スコープ3)までの削減計画が求められます。
今後の取り組みと削減計画
当社はSBT認証で掲げた目標(2034年度までにScope1・2排出量を基準年比58.8%削減)を達成するため、 事業活動全体でCO₂排出削減に向けた具体的な取り組みを進めています。
■ 削減目標と進捗指標
年度 | 排出量目標 (tCO₂e) | 削減率(基準年比) |
---|---|---|
2024(基準年) | 222.4 | — |
2029 | 約150 | 約33%削減 |
2034(目標年) | 91.6 | 58.8%削減 |
■ 主な排出源と対策方針
- 車両部門:所有29台のうち、順次ハイブリッド・EV車へ更新。運行効率の最適化を推進。
- 電力使用:再生可能エネルギーへの切替を拡大し、省エネ機器やLED化を推進。
- 業務改善:デジタル化・リモート活用による出張削減、資材の効率利用など。
■ 継続的なモニタリング
各年度の排出量を測定・可視化し、SBTi基準に沿って進捗を管理します。 また、削減結果や改善施策は社内外に定期的に開示し、透明性ある取り組みを継続していきます。
今後も科学的根拠に基づく脱炭素経営を推進し、地域社会および地球環境への貢献を続けてまいります。
年度別の削減シナリオと対応施策
年度 | 想定排出量(tCO₂e) | 年次削減率(対2024) | 主な施策内容 |
---|---|---|---|
2025 | 216.7 | ▲2.6% | ・エコドライブ教育を全社展開(アイドリング抑制など) ・営業車運用の見直し(車両稼働率の把握) |
2026 | 205.9 | ▲7.4% | ・軽四EVを1台導入 ・全社にテレマティクス導入(IT補助金等の活用を検討) ・照明・空調の高効率機器へ一部更新 |
2027 | 195.1 | ▲12.3% | ・営業車3台をPHEVに切替 ・中型トラックにB5バイオディーゼル導入 |
2028 | 184.3 | ▲17.1% | ・Scope2対策として再エネ電力契約へ一部切替 ・空調・給湯設備の見直し |
2029 | 173.5 | ▲22.0% | ・老朽化営業車2台を高効率PHEVに更新 ・社内配車の最適化開始 |
2030 | 162.7 | ▲26.9% | ・再エネ電力比率を50%以上に拡大 ・EV車を営業車3台体制へ ・EVチャージを導入 |
2031 | 151.9 | ▲31.7% | ・中型車(日野レンジャーなど)をPHEVに更新(2台) ・断熱・熱源設備の見直し |
2032 | 131.2 | ▲41.0% | ・EVトラックを1台実証導入 ・照明の全面LED化 |
2033 | 111.4 | ▲49.9% | ・EVトラックをさらに2台実証導入 ・太陽光発電設備の導入検討開始 |
2034 | 91.6 | ▲58.8% | ・全社の削減実績をESG報告へ反映 ・次期削減目標の策定とPDCA体制の整備 |
SBTi認証で掲げた目標を確実に達成し、さらなる削減へと挑戦し続けます。
国際的な水準に沿った具体的な行動を通じて、地域と共に脱炭素社会の実現を目指します。